映画「デトロイト」 ネタバレなし まだ観ていない方向け
こんばんは。
「デトロイト」という映画を紹介したいと思います。
監督は、女性初のアカデミー賞監督賞を受賞しているキャスリン・ビグローさん。
監督賞を受賞している「ハートロッカー」イラク戦争の爆発処理班に所属する米軍兵士の極限心理を描いた作品で、次の撮ったのがCIAによるオサマビンラディン捜索の舞台裏に迫った「ゼロダークサティ」と硬派な作品を撮る監督なんです。
ちなみに、元の旦那さんは「タイタニック」の監督ジェームズキャメロンなんですよ。
まあそんなことはさておいて、今回も硬派な作品なんです。舞台は1967年のアメリカ・デトロイト。自動車産業で興隆している時代ではあるんですが、裕福な白人は郊外に住む、貧しい黒人は都市部に住んでいる状態で、差別がひどい状況の中暴動が起きてしまうんです。その中で、起きた実際にあった事件がモチーフになっています。
実際の被害者3人に、撮影中アドバイザーを務めていただいたようです。
臨場感たっぷりの映像で、エネルギッシュで、硬派な作品ではありますが、エンターテイメントとしても楽しめる素晴らしい作品になっていると思いますよ。
オススメです。よかったら、ご覧ください。
あっ、そうそう。主役の一人、ディスミュークスを演じるジョンボイエガさんは、オーディションを受けた際、監督から1冊の脚本を渡されたそうです。
それは、「夜の大捜査線」(67年↼本作と同じ年)という作品。この作品、ご存知でしょうか?人種差別の問題を扱った作品で、アカデミー賞作品賞を取っている作品なんです。この作品のあるシーンを演じて、映画の共演者たちと即興演技もしたそうです。
そのオーディションを経て、OKをもらい本作の脚本が送られてきたそうですよ。この作品も見ておくと、より本作品が楽しめるかもしれませんね。
あと、もうひとつだけ
実は、この作品ほとんどボストンで撮られているんです!!
デトロイト市の映画撮影に関する税金免除が廃止されてしまったのが理由で、ボストンで2016年7月から52日間行われ、そのあと1週間だけデトロイト屋外シーンなど必要なショットを撮影したそうです。
そんなことをふまえて観るとさらに楽しいと思いますよ。では、よろしければご覧ください。